毎日なんとなく仕事に向かい、あっという間に過ぎていく時間。そんなループの中で、ふと「このままでいいのだろうか」と思う瞬間がありました。
目の前の業務をこなすだけの日々
当時の私は、ホームセンターで働いていました。業務内容は覚えてしまえば単調で、商品の発注、接客、棚卸し、清掃の繰り返し。忙しいけれど、頭を使うような仕事ではなく、気持ちもどこか置き去りになっていたと思います。
周囲と特にトラブルがあるわけでもなく、給料も「悪くはない」程度。でも、心のどこかでずっと「何か違う」と感じていました。
同年代とのギャップに焦りを感じた
転機になったのは、同じ年の友人たちと久しぶりに集まったとき。彼らは異業種でキャリアを積み、資格の勉強や副業にも挑戦していました。
それに比べて、自分は毎日職場と家を往復するだけ。何年後も今と変わらない未来が見えてしまって、「このまま歳を取っていって、本当に後悔しないのか?」と強い不安を覚えました。
転職=挑戦という考え方に出会った
それまでは「転職=逃げ」というイメージを持っていたのですが、ある記事で「転職は自分の人生を自分で選び取る行動」という言葉を目にして、ハッとしました。
周囲にどう思われるかではなく、自分が納得して生きられるかが大事なんじゃないか。そう思えるようになったとき、転職に対する恐怖よりも、挑戦してみたい気持ちが大きくなっていきました。
一歩踏み出して見えた世界
もちろん不安はありましたが、そこから本格的に転職活動を始め、異業種の営業職へとキャリアチェンジしました。
正直、最初は分からないことだらけでしたが、新しい環境は刺激に満ちていて、毎日少しずつ自分の成長が感じられました。
今では、「あのとき違和感にフタをしなくてよかった」と心から思います。
「このままでいいのか」と感じた瞬間。それは、自分の人生に本気で向き合うサインだったのかもしれません。
あの小さな違和感に正直になって、一歩踏み出したことで、私は少しずつ前向きに歩き始めることができました。